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聴く · 17

ウェブ小説をオーディオブックに。

リンクを貼って、オフラインで聴く。ウェブ小説をまるごと読み上げてもらうための手順を、ひとつずつ。電車でも、ジムでも、高度一万メートルでも——声はスマホの中で動きます。

Arc Reader チーム · · 9 分で読めます

ほとんどのウェブ小説には、朗読付きのオーディオブックが出ることはありません。追いかけているなろうやカクヨムの連載は何百話もあり、毎週のように更新され、出版社がついているとは限りません。だからウェブ小説をオーディオブックのように聴くには、自分で用意するしかない。全話をスマホに入れて、読み上げ音声に読んでもらうのです。うまく組めば、電波がまったくなくても聴けます。

要点だけ言えば、作品をまるごと端末に入れ、音声を一度ダウンロードし、再生を押す。それだけです。このガイドの残りは、その細部——どの種類の音声を選ぶか、1,000話の長編で効いてくる設定はどれか、どんな場面で本当に役立つか——の話です。私たちは Arc Reader を作っているので手順はそれに沿って書いていますが、聴くことを真剣に考えたアプリなら、考え方はどれでも同じです。

ウェブ小説はオーディオブックにできる?

できます。ただし、ここで言う「オーディオブック」には注意がひとつ。人間の朗読でも、音声ファイルでもありません。小説の本文を合成音声がその場で読み上げるもので、それをどの話がどこで始まりどこで終わるかを知っているリーダーの中で行います。

この最後の部分が、快適に聴けるか、イライラするかの分かれ目です。iPhone の「画面の読み上げ」やブラウザの読み上げ機能は、目の前のページは読んでくれても、話の終わりでぴたりと止まります。ちゃんとした環境に必要なのは、次の三つです。

  1. 本文が端末にあること。 全話がスマホに保存されていて、配信サイトから1ページずつ読み込むのではないこと。
  2. 音声が端末にあること。 端末の中で動く読み上げエンジンで、再生が電波に左右されないこと。
  3. 話の区切りを理解していること。 ひとつの話が終われば次の話が始まる。タップもロック解除もいりません。

この三つがそろえば、ウェブ小説はオーディオブックのようにふるまいます。月曜に聴き始めて、金曜にもまだ同じ流れの中にいる、ひと続きの物語に。

ステップ1:作品をまるごとスマホに入れるには?

まずは本文から。Arc Reader には、取り込み方が四つあります。

  • リンクを貼る。 作品のトップページ(目次が載っているページ)をコピーして貼り付けます。Arc Reader がすべての話を見つけます。
  • ソースを横断して検索する。 タイトルを入力して、アプリの中から対応サイトを検索します。
  • アプリ内ブラウザで開く。 サイトをアプリ内ブラウザで開き、そこから作品を追加します。
  • ブラウザから共有する。 Safari や Chrome で読んでいるなら、そのページを Arc Reader に共有します。

そこから先は、すべての話がバックグラウンドでダウンロードされ(標準では Wi-Fi のみ)、スマホに残ります。アプリを閉じても、ダウンロードは続きます。作者が新しい話を投稿すれば、本棚がそれを見つけて通知を送り、自動でダウンロードすることもできます。連載が進むのに合わせて、「オーディオブック」も伸びていきます。

対応サイトは多くの言語で数百。小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、pixiv、NovelUp+、Royal Road、WebNovel、起点中文網、Project Gutenberg など。読んでいるサイトがなければ、アプリ内からリクエストできます。また、有料の話は有料のままです。Arc Reader がペイウォールを回避することはありません。

本がすでにファイルで手元にあるなら、EPUB、PDF、MOBI、TXT、DOCX も取り込めて、同じように読み上げられます。ダウンロードの手順を詳しく知りたい方は、ウェブ小説をオフラインで読む方法をどうぞ。

ステップ2:オフライン読み上げにはどの音声を使う?

これから先の何百時間がどう聞こえるかを決める選択です。読み上げ音声には三つの種類があり、それぞれ得意・不得意が違います。

端末内のニューラル音声スマホ標準の音声クラウドの読み上げ音声
電波なしで使える使える(ダウンロード後)使える(インストール済みなら)使えない
分単位の料金なしなしたいていあり(自分かアプリが負担)
再生中の通信なしなし音声をストリーミング
トンネルで途切れる途切れない途切れない途切れることがある
どこで動くかリーダーアプリの中iOS / Android の設定遠くのサーバー

クラウド音声 は、「AI ナレーション」と聞いて多くの人が思い浮かべるもので、中にはとても質の高いものもあります。ただ、1分ごとに誰かのサーバーで生成されるので、1分ごとにコストがかかり、接続が必要です。3時間のフライトや地下のジムは、まさにそれが使えなくなる場所です。

端末内の音声 こそが、オフライン への答えです。Arc Reader には、31言語・140の自然な音声があり、すべてスマホ自体の中で動きます。ネットもストリーミングも、分単位の料金もなし。音声は一度ダウンロードすれば、機内モードを含めてどこでも使えます。

スマホにもともと入っている音声——Apple や Google がシステム設定で提供しているもの——も使えます。予備として便利ですし、気に入った高品質のシステム音声をすでに入れているなら、それがいちばんの選択です。

実際のおすすめはこうです。作品の言語に合った端末内の音声を選び、必要になる前に Wi-Fi でダウンロードしておき、同じ話で二つ三つ聴き比べる。10分心地よい声が、10時間聴きたい声とは限りません。

ステップ3:長編ウェブ小説で効いてくる設定は?

短編なら多少のことは気になりません。でも、900話ある異世界ファンタジーや長期連載の成り上がりものは別です。長編で差がつくのは次の設定で、どれも Arc Reader の読み上げプレーヤーにあります。

速度

一度決めたら、あとは気分で調整。寝る前はゆっくり、更新をまとめて追いかけるときは速めに。声に耳が慣れると、一段階速くしても自然に聞こえることがよくあります。

次の話へ自動で進む

ウェブ小説の1話は短く、数千字ほどのことがほとんど。自動で進まなければ、十数分おきにスマホに手を伸ばすことになります。自動で進めば、声がそのまま次の話へ移り、小説がひと続きになります。

話の終わりで止まるスリープタイマー

文の途中で切れるタイマーだと、翌朝どこまで聴いたかを探すはめになります。Arc Reader のスリープタイマーは話の終わりで止めることもできるので、きりのいいところで目覚められます。

ロック画面での操作

ロックを解除せずに、一時停止、再生、スキップ。スマホをポケットに入れたまま、枕元に置いたままで聴けるのは、このおかげです。

単語のハイライトとタップでジャンプ

読まれている単語がひとつずつ光るので、画面をちらっと見れば声がどこを読んでいるかすぐわかります。段落をタップすれば、声がそこへ移ります。ぼんやりしていて、戦闘シーンをもう一度聴きたいときに便利です。

名前や用語の発音ルール

長編にいちばん必要なのがこれです。読み上げ音声は、作中の造語や漢字の名前を推測で読みます。凝った読みの主人公の名前、魔法やスキルの名称、国や家の名前——それを何千回も読み間違えます。Arc Reader の発音ルールなら、名前や用語を一度直すだけで、作品全体で正しく読まれます。

声の下に環境音

雨音、暖炉、やわらかなピアノ。静かな音を語りの下に流し、声が話すときはそっと音量を下げます。使うかどうかは自由ですが、長時間聴くときに合成音声の硬さをやわらげてくれますし、夜にはよい相棒になります。

オフラインでウェブ小説を聴くと、どんな場面で役立つ?

聴くことは、読むことの代わりではありません。同じ本棚に、別の道から入る方法です。読むのが難しい、あるいは無理な場所のための。

  • 通勤・通学。 地下鉄のトンネル、ローカル線、圏外を抜けるバス。本文も音声もスマホの中にあるので、電波は関係ありません。
  • ジムやランニング。 ロック画面での操作と自動で次の話へ進む機能があれば、セットの合間にスマホを見る必要はありません。
  • 寝る前。 明かりを消して、速度は遅めに、声の下に雨音、スリープタイマーは話の終わりに。明日は次の話の頭から再開です。
  • 飛行機。 出発前に Wi-Fi で作品と音声をダウンロードしておけば、機内モードでもすべて再生できます。
  • 家事。 皿洗い、洗濯、料理。手はふさがっていても耳は空いている時間は、一週間で積もればかなりの話数になります。

おすすめの使い方をひとつ。章の中だるみしがちな部分は 聴いて 進め、大事な話——種明かしや最終決戦——は画面で 読む。どちらでも、読んでいる位置はひとつの本棚に残ります。

Arc Reader で聴くのは無料?

取り込み、ダウンロード、読む、聴くのは無料です。正直に、内訳を書いておきます。

  • 無料: オフライン音声とスマホにもともと入っている音声が使えます。読書中に少しだけ広告が表示されます。読んで貯めたコインで、追加の音声や、広告なしの1時間・1日・1週間と交換できます。
  • Pro(サブスクリプション): すべてのニューラル音声が使い放題で、どこにも広告なし。さらに同期、自動クラウドバックアップ、EPUB として保存。

Pro を解約しても、ダウンロードしたものはすべて残ります。始めるのにアカウントも不要です。アプリを開いてゲストとして聴き始め、同期したくなったらあとからサインインしてください。

アプリをまだ選んでいる段階なら、小説読み上げアプリの比較で、ほかの選択肢とそれぞれの弱点をまとめています。英語の Royal Road で読むことが多いなら、Royal Road 向けリーダーアプリのガイドもどうぞ。

よくある質問

ウェブ小説を聴くとき、モバイル通信は使いますか?

一度準備してしまえば、使いません。オフライン音声はダウンロード後はスマホの中で動き、ダウンロードした話も端末に保存されているので、聴くのに接続もデータ通信も必要ありません。ダウンロード自体も、設定で変えない限り Wi-Fi のみで行われます。

オフライン音声はどの言語を読めますか?

Arc Reader の140の端末内音声は31言語に対応しているので、小説家になろうの日本語のライトノベルも、英語の Royal Road の連載も、中国語のウェブ小説も、それぞれの言語で聴けます。スマホにすでに入っている音声も使えます。

ウェブ小説を MP3 やオーディオブックのファイルに書き出せますか?

できません。Arc Reader はアプリの中で小説をその場で読み上げるもので、書き出し用の音声ファイルは作りません。そのかわり、新しい話はダウンロードされた瞬間から聴けて、変換の手間はありません。Pro なら、小説の本文を EPUB として保存できます。

登場人物の名前や作中の用語を読み間違えませんか?

ときどき読み間違えます。どの読み上げ音声も、造語や珍しい読みの漢字は推測で読むからです。名前や用語に発音ルールを一度追加すれば、作品全体でその読み方で読まれます。

オフラインで聴くのにアカウントや Pro は必要ですか?

どちらも不要です。ゲストのまま無料で、取り込み、ダウンロード、読み上げができます。無料版では読書中に少し広告が表示されます。Pro なら広告がなくなり、すべてのニューラル音声が使えます。

ひとことで言うと

リンクを貼る。
オフラインで聴く。

Arc Reader は全話をスマホに保存し、端末上で動く音声で読み上げます。iOS・Android で無料。